台北市から約1時間半で行ける
温泉街「烏來(ウーライ)」。
雄大な山々に囲まれた温泉郷で、とても気持ちのよい場所です。我が家は烏来を気に入り、2年の間に4度訪れました!
毎度昭和な雰囲気の温泉旅館に泊まる一泊二日ののんびり旅行なんですが、アトラクションも結構あって、子供も一緒に楽しめる温泉街なんです。
全4記事にまとめていますが、今回は烏来の歴史と基本情報、私が思う魅力、アクセス方法や老街(歴史ある町並み・商店街)で食べたものなど書いてみました!
烏来はどこにある?どんな町?
台北市の南方・新北市にある、山々に囲まれた小さな町です。
烏来は台湾の原住民族・タイヤル族が暮らしていた地域で、現在も住民の半数近くがタイヤル族。
台湾の人口のうち先住民族の割合は2%で、10ある部族の中でタイヤル族は3番目に人口が多いそうです。
「烏來」はタイヤル語で「温泉」の意で、300年ほど前に、タイヤル族が渓谷から熱湯が湧き出ているのを発見したのが由来と言われています。
参照:
(「
日治時代的烏來溫泉 - 生活多寶格」より画像をお借りしました)
日本統治時代には、すでに温泉郷として人気があったそうで、1930年頃に描かれた絵にも「烏來温泉」や「公共浴場」などの字が確認できます。
立派な「烏來神社」まで!日本人はすぐ神社作っちゃうなぁ…
(背景は下記記事に書いています▽)
【台湾・桃園神社】世界で唯一?海外にほぼ完全な状態で残る日本統治時代の立派な神社
明けましておめでとうございます!昨年の年明けは龍山寺にお参りにいったのですが、今年は台湾に現存する、唯一ほぼ完全な状態で保存されている神社に初詣に行ってみました。訪れたのは桃園神社(桃園忠烈祠と神社文化園區)...
この頃、三井グループによる林業が盛んだったため、事故が起きないようにとの想いが込められていたのかもしれません。
烏来はコンパクトな町で、老街は200mくらいの長さでサクッと楽しめますし、日帰りで温泉&プチ観光にくる台湾人も多いようです(個人的には泊まりがオススメ!)。
お店は早いところで17〜18時、ごはん屋さんでも20時頃閉まるお店がほとんどです。山間の集落みたいな場所なので、暗くなるのも少し早い気がします。
烏来の魅力とは?
何といっても魅力的なのが雄大な山々とエメラルドグリーンの川!烏来は町が川と山の間に作られていて、自然との距離がとても近いです。
こんな崖によく作ったな!と驚きます。
空気がキレイで気持ちいいです。朝や夜は特に!
北投(Běitóu)や礁渓(jiāo xī)温泉とはまた全然違う雰囲気。旅情があって、小さな宿場町のような雰囲気が私と夫は大好きです。
過去には台湾観光のCMロケでキムタクも来たらしい(撮影地は高級ホテル「ヴォランド・ウーライスプリング・スパ&リゾート」)。
老街は、日本の田舎の温泉街のような感じ。烏来ならではの料理店が並んでいます。
名物は個性強めなので日本人には好みが分かれると思いますが、地方の名産を食べるのはやっぱり旅の醍醐味ですよね!
温泉もとても良いです。北投と違い無色無臭、弱アルカリ性炭酸水素ナトリウム泉の泉質は少しとろっとしており、美人の湯として有名。
烏来ならではの自然と温泉を、帰りの時間を気にせず急がず味わってほしいので私は泊まりがオススメです。でも日帰り温泉(湯屋/個室風呂)も結構あります。
また冒頭でもお伝えしたとおり、子供も楽しめる場所やアトラクションもあります。
一度に20人までしか渡れない吊り橋は少しスリルがあるし、
意外とスピードの出る大人も楽しいトロッコや、
滝(烏来瀑布)の上を通過して山の上へ行くロープウェイ。その山のてっぺんにあるカオスなテーマパークなど!
大人も子供も楽しい温泉郷ということで、ちょうどコロナで日本に帰れなかった時期だったのも相まって烏来にはとても癒されました(^^)
オススメの季節は?
季節はやっぱり寒い時期がオススメ。やっぱりメインが温泉なのでね!外を歩くのも涼しい方が楽ですしね。
私たちが行ったのも4月初旬、10月末、12月末に2回と寒い時期でした。12月は気温が一桁になることもあり、ダウンがあるといいです。
あと烏来は桜の名所としても有名なので、2月〜3月もオススメ。
桜、かなり多くないですか!?
沖縄より南に位置する台湾は、日本より桜の開花が早いです。また様々な種類があるため2〜3月と期間が長くなっています。
台湾では日本でよく見る淡いピンクよりも濃いピンクの桜が圧倒的に多いです。
台湾の桜の種類や咲く時期などについてはこちらの記事にまとめています▽
【保存版】台湾の桜の種類まとめ。陽明山で桜を見よう!】
沖縄より南に位置する台湾は、桜が咲くのが早く、1月末〜3月頃に見られます。私が行った限りの台北市内の公園では1〜2本は桜の木が植えてあり花を咲かせていて、台湾(台北)での桜の身近さに驚きました。...
アクセス方法
台北からのアクセス方法は、
◯ 電車→バスに乗り換える(グリーンライン・松山新店線の終点「新店」からバス)
◯ バス1本(台北駅の裏からバスで烏来まで)
があります。
どちらも使ってみたけど、新店近くに住んでいなければ台北駅からバスで行く方が楽だと思います。理由は座れるから。
新店駅からのバス停は結構並んでいてタイミングによっては座れません。乗るのはどちらも同じバスなので乗り換えがないのも楽でした。
なお、台湾でのバス移動には悠遊卡(台湾版Suica)が欠かせません⚠距離で変わる運賃が運転手さんとのやり取りなしで支払いできるので。コンビニのレジ前に、可愛いカードが100元程で売っているので、チャージして使いましょう◎
台北駅裏からバス1本で行く
台北駅の南側で、台大醫院の近く、中央健康保険局の前にバス停があります。
黒丸のところ。
青島西路沿い。バス停名は「台北車站(青島)」。
849番のバスに乗って終点が烏来です。
私たちが行ったときは、このバス停から乗ったのは2組でしたが徐々に増え、新店駅に着く前で6割ほど席が埋まってました。外に見える列がこれから乗り込んでくる人たち。
乗車時間は1時間20分ほど。運賃は50元(≒200円/1元=4円で計算)しなかったと思います。台湾はとにかくバスが安い。
電車→バスの行き方
まずはグリーンライン(松山新店線)の終点・新店駅まで向かいます。
我が家はオレンジライン・中山國小駅から乗り、古亭駅で乗り換え、そのまま終点まで乗って約30分。電車だと子供たちのトイレに対応できるのが安心。
新店駅に着いたら、改札を出て右へ行ったらすぐにバス停があります。上写真の白い階段の裏側。
バス停です。同じ849番バス。
ほら!結構並んでる!
初めて行ったときは立ちの人でいっぱいでビックリしました。台湾の方は子連れに優しいので幼児連れの私は席を代わってくださり座れましたが。
山の脇の片側一車線の道をずっと進んで行きます。途中ヘアピンカーブあり。しっかりつかまってないと危ないかも。住人かポツポツ降りていく人もいます。
新店駅からは30分強で到着!
烏来のバス停はこんな感じ。
帰路・烏来→台北は15〜20分に1本きます。夕方は結構並びます。
観光バスも結構停まってた。
バス停から車が停まっている方向へ5分ほど歩き、ファミマがある角を道なりに曲がり、小さな橋を渡ると烏来老街です。
12月にしていたライトアップがキレイでした♡
烏来老街はこんな雰囲気
この橋から先、約200mが老街。短い距離の間にごはん屋さんや屋台、温泉宿、日帰り温泉などが並んでいます。
印象的なのは山菜!
普段スーパーでは見かけないようなものもたくさん!レストランで食べたものに三つ葉っぽい味のものもありました。
それから竹筒飯。烏来の名物ごはんです。中にはおこわが入ってます。
あと小魚と小エビの揚げたやつ。こちらもどのレストランにもありました。店先で揚げて、出しているお店がたくさんあります。ニンニクと胡椒が効いていてめちゃくちゃうまい!(後述)。
途中にはこんな温泉銭湯もあって、昭和の日本みたいじゃないですか?
老街の先には大きめの橋があり、橋近くに温泉がわいている場所があります。
はじめに行った頃は地元の方らしき半裸のおじさんたちが入ってましたが、今は禁止になったようで人はいませんでした。川辺の地面も温かいそうで、天然の岩盤浴ですよね!
コンビニはファミマとセブンがあるのですが、セブンのお店前には烏来の観光地・烏来瀑布(滝)とタイヤル族の衣装を纏ったOPENちゃん(台湾セブンのマスコットキャラ)のコラボタイル絵が!
店内には民族柄が描かれた水道もあります(何用?)。
烏来ならではの名物を食べてみよう!
日本人的にはクセ強めのものが多い印象ですが、我が家が毎回買うもの、買ったことがあるもの、オススメレストラン、行ったことのあるレストランをまとめてみました。
まず必ず買うのが温泉卵(溫泉蛋)!
味付け半熟卵。白身はもっちり、黄身はねっとりしていて美味しい。ちょっと独特の香りがあるかな?(八角入ってるかな?)
子供たちも好きなので1人2個ずつ買って、お宿のお部屋の温泉に入りながら食べたりして(^^)
温泉たまご屋さんはこちら▽
冷たく冷やしてあって、味もよく染み込んでいて美味しいんです。15元(≒60円/1元=4円で計算)なのも嬉しい。
紹興酒漬けっていうのもあって(上写真の白い卵)食べてみたけど、まぁまぁでした。紹興酒好きの人はトライしてみたら面白いかも!
温泉ピータン(溫泉皮蛋)なんてのもあって、
食べてみた。
つやつやピータン、宝石みたい。
お味はめちゃくちゃ濃厚でクリーミー、でもタレも何もないからかなりクセが強くて私はダメでした。持って帰るにはいいかな?
八方雲集のお豆腐&甘辛ダレで食べるのが好き。▽
台湾でも焼き餃子が食べたいなら「八方雲集」。我が家の定番注文メニューはこちら
餃子チェーン店「八方雲集」。原色の黄色×赤の看板がよく目立つ焼き餃子のお店です。早い・安い・上手いの三拍子が揃った八方雲集。体調のわるい日、疲れた日、夕飯を作りたくない日に大活躍の八方雲集。心強い主婦の味方!...
さらにさらに、揚げピータン(炸皮蛋)なるものまであるじゃないですか!
こっちも食べてみた。
トッピングとスイートチリっぽいソースで。サクサクしてて美味しかったけどやっぱりお豆腐甘ダレの方が私は好みでした(^^;)
他にはイノシシ肉の台湾ソーセージ屋さん!
味の種類が選べます。「馬告(山胡椒)」というタイヤル族が愛用してきたスパイスが効いているのが人気みたい。我が家は子供も食べるので原味(オリジナル)に。
肉質がしっかりしたソーセージ!獣っぽい感じはしないですが、お馴染みのあの甘い味付け&八角も効いているので、台湾ソーセージが好きな人向け。
台湾人には大人気!
こちらは「小米麻糬(粟のお餅)」のお店。老街には網の上で焼いた棒状の小米麻糬のお店が多いのですが、こちらはよく見るおまんじゅうの形。
もちもちでした!
カットされたピンクグアバも買ってみた。こちらは蜜漬けしてあって本来の味を楽しめずちょっと残念。
お宿で出してもらったグアバ(中身は白だった)はとても大きい&甘かったので買うなら丸ごとがいいかも!
烏来クラフトビールも売ってました!
またトロッコの終点、滝の近くにもごはん屋さんがいくつかあります。コロナ時は全て営業を休止していたため行けなかったのですが、温泉拉麺なんていうのもありました。
気になる!
レストラン3件とカフェの感想
毎度行くレストラン「阿嬤的店」
Googleの口コミ評価は2.6と厳しいのですが、量が少ないとか、塩気がキツイとかが多く、台湾は薄味なので日本人的にはむしろありがたい感じ。
ヤギさんが目印。
奥に縦長に広い店内。窓際の席は川が見えます。
メニュー表▽
写真があるのはコース料理のみなので、ちょっと頼みにくいのですが。
うちが毎度頼んでいるのはこちら▽
◯ 山地竹筒飯(竹筒に入ったおこわ):80元
◯ 渓蝦(川エビ):(小)150元
◯ 宮保雞丁:250元
竹筒飯はしっかり竹の香りがしていて、クセになる味。日本にはない味かも!子供は香りが苦手だったみたいでチャーハンを注文。具はお豆やしいたけなどでした。
渓蝦(川エビの素揚げ)はニンニク、塩・コショウが効いていてめちゃくちゃ美味しいです。鹽酥雞(いえんすーじー)みたいな味!
頭に胡椒が多いので外してあげれば長男(7歳)も食べれました。
あと、烏来には関係ないんですが、、っていうか四川料理なんですが、、ここの宮保鶏丁(鶏肉とピーナッツの唐辛子炒め・写真右)がめちゃくちゃ好きで!
コクがあって日本人好みのすごいいい味なんですよね。むしろこれが食べたくてここに行ってたりする笑。好きな方は是非食べてみてください!
別の日の写真。川魚を揚げたものや筍も美味しかったです。イノシシ肉の炒め物(写真右前)はなかなかクセがあって私はダメでした。
川魚はししゃもの天ぷらみたいな味。胡椒は別なので子供も食べれる感じ。
真ん中の水連はシャキシャキ食感とニンニクの味付けが美味しかったです。
店内が広く、お客さんもいつもそんなにいないので^^;、大きなテーブルでゆっくり食べられます。
名前:阿嬤的店
住所:烏来老街31號
時間:11:00-20:00
寄ってみたお店「阿春美食」
「
阿春美食」。1日目に「阿嬤的店」で食べて、2日目台北へ帰る前、寒かったし温まりつつ早めの夕飯食べていこうと寄ってみたお店。こじんまりした店内です。
メニュー表。
頼んだのは定番の竹筒飯、渓蝦、山菜、炒め物など。手前のしいたけの炒めものがプリプリで美味しかったです。台湾らしい薄味でさっぱりな感じでした。
名前:阿春美食
住所:烏来老街109號
時間:11:00-20:00(木曜定休)
コスパ◎繁盛しているレストラン「山地美食屋」
「
山地美食屋」。このお店だけ大繁盛でGoogle Mapの口コミも高評価。量が多くてお値打ちなお店。CP値高なお店が台湾は人気よね。
メニュー表。
こちらでも似たようなものを注文。長男は鶏肉飯。
こちらも薄味で優しい味でした。しいたけが肉厚で美味しかったです。
名前:山地美食屋
住所:烏来老街20號
時間:11:00-18:00(週末は20時まで)
トロッコ乗り場近くの屋外カフェ「烏來海倫咖啡(Helen Coffee Mobile Espresso)」
「
烏來海倫咖啡」。トロッコ乗り場へ向かう階段の途中にあるオープンカフェ。
店員さんがいなくて奥まで呼びに行ったら普通に作ってくれました。開いてない時もあったので不定休なのかな?
少し高い位置にあるので景色も楽しめます。
ワッフルとカプチーノ、ラテを注文。
ワッフルはカリサクで子供たちがあっという間に食べてしまいました。コーヒーも普通に美味しかったです。空気がいいので外でコーヒー飲めるのが最高!
名前:烏來海倫咖啡(Helen Coffee Mobile Espresso)
時間:9:00-18:00
他に、行ったことはないのだけど、トロッコ終点・滝目の前のカフェもオシャンな雰囲気。
「
瀑布三号」。ここは台湾料理でなくカフェごはんなお店。下にお店があって、キッズプレイスもあるようです。
フォトスポット的なお店。
以上、烏来の魅力とアクセス方法、老街で食べたものまとめでした(^^)
その他、宿泊した旅館やアトラクションなどはこちらにまとめています⇣
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