【烏来旅行】可愛いサイズなのに意外とスピードの出るトロッコ「烏來台車」基本情報と日本統治時代の歴史をまとめてみた


こじんまりした老街や温泉旅館など、大人がのんびり楽しめる印象の烏來(ウーライ)。

ですが、スピード感あるトロッコや、すごい高低差のロープウェイ、山の上にあるカオスなテーマパークなど子供も一緒に楽しめる街です。

今回は烏来で楽しめるアトラクションその①ミニ、トロッコ電車「烏來台車」について、その歴史と共に詳しくまとめてみました!

トロッコの歴史〜日本統治時代の森林管理と三井グループによって作られたトロッコ〜

「烏來森林生活館」のパンフレットより

日本統治時代(1895年〜)、総督府は初期から台湾の森林開発を重視し、森林の国家的管理を積極的に行いました。

というのも、台湾は清による統治時代から樟脳の輸出が主要産業で、清国官吏と結託していたイギリスの会社をはじめ、西洋列強各国が巨額の利益を得ていたため。

天然樟脳はクスノキから抽出できます。クスノキは亜熱帯性の植物で、日本の関東以西(特に九州に多い)、台湾、中国の温暖帯、ベドナムなど暖地にしか生息しません。

樟脳は医薬品・防虫剤・防腐剤、セルロイドの原料など幅広く利用でき、特にセルロイドが発見されたことで、工業原料として世界の注目を集めるようになりました。

日本でも江戸時代には、金・銀に次ぐ輸出品で、樟脳貿易で莫大な利益を上げた薩摩藩や土佐藩は、得た財で軍艦や武器を購入、倒幕への力をつけていったと言われています。樟脳が明治への立役者だったとは…!

日本統治時代の総督府にとっても財政面において重要であったことは言うまでもありません。

前置きが長くなってしまいましたが!

三井合名会社による烏来での大規模伐採事業が始まったのは1921年から。

伐採した木材を運搬できるよう、1928年に三井合名株式会社が敷設したのがこのトロッコ。当時は手押しで、復路は人を乗せていたそうです。
「烏來林業生活館」の資料より

ちなみに元々は、明治の企業家・土倉龍次郎が新店・亀山にて林業を始めたことが始まり(1901〜)。土倉は総督府に開発計画を出し、300年間租借する契約をします。計画は、この地の山に多かったクスノキを伐採して樟脳を生産、跡地に植林を進め林業を行うというもの。また、電力開発事業も着手し、近代化の道筋をつくりました。

しかし、家庭の事情で日本に戻らざるを得なくなり、売却する形で三井合名会社に引き継がれます。

土倉は山地に多く住んでいた先住民との衝突を避け、先住民に利益をもたらす懐柔政策をとったそうですが、三井に引き継がれた頃には政治的変遷もあり、先住民を強制移住させるなど強圧的な展開となってしまったそうです…。

観光トロッコとなったのは1963年からで、翌年単線から複線に。1974年に機械化し、徐々に現在の形になっていったようです。

*

ちなみに、三井グループは林業の他に樟脳はもちろん、茶畑も手掛けていました。はじめは烏龍茶・包種茶を作っていましたが、▽
三井臺灣烏龍茶罐 - 國立臺灣歷史博物館より画像をお借りしました)
海外需要から紅茶製造へと発展。

その品質・美味しさに紅茶の本場・イギリスでも有名となり、1933年、「合名茶」から「日東紅茶」へとブランド名を変更。

そう、なんと日東紅茶は台湾で三井合名会社によって作られたブランドだったんです!驚

大溪老茶廠 - 台灣農林より画像をお借りしました)

茶畑があったのは桃園市の山間で、当時三井によって作られた「角板山製茶工場」は、現在とってもオシャレな内観となって、見学できるようになっています。写真スポットとして人気だそう!

参照:

トロッコのルート・料金・時間・運休日

トロッコは老街を過ぎた橋の向こうから観光名所・烏来瀑布(滝)までを走ります。

乗車時間は5分ほど。

歩道もあるので歩いても行けますが、約1.5kmあるので小さい子連れはトロッコ一択!

料金(片道)
◯ 普通切符(13〜64歳):50元
◯ 割引切符(7〜12歳/7歳未満の子が3人以上/65歳以上):30元
6歳以下は無料です(大人1人につき2人まで)。

営業時間
◯ 通常:8時~17時
◯ 7〜8月:9時~18時
※毎月第一火曜が運休です⚠

我が家は大人2人、小学生1人、未就園児1人で130元(≒590円/1元=4.5円で計算)でした。

片道分なので、復路は滝側で切符を買います。

発車時間は特に決まっておらず、乗車人数が集まり次第、不定期に発車となります。

トロッコの乗り場

乗り場はこちら▽

老街を過ぎて、道なりに橋を渡り、セブンを過ぎた場所に階段があるので、▽
上へ上へと登っていきます。

左側に見えるパラソルはこの記事に書いたちょっとオシャレなオープンカフェ。

途中にあるお土産屋さんも過ぎ、階段を登り切ると小さな踏み切りが見えてきます。

トロッコが来るとちゃんと「カンカンカンカン」と音が鳴って遮断機がしまります(^^)

踏み切りを渡るとトロッコ乗り場。奥にチケット売り場があります。

ここでチケットを買って、列に並びます。

*

復路は終点から少し歩いたところにある資料館「烏來林業生活館」の前にチケット売り場があります。

乗り場はこんな感じ。

可愛いサイズなのに意外とスピードの出るミニトロッコ電車!

トロッコはこんな感じ。大人2人横同士で座るとちょっと狭く感じるくらい小さな車体。

台湾らしいキャラクターものの絵が描かれたファンシーなデザインで、色も水色、ピンク、黄緑などポップ。もっと烏來に合うデザインがあるよ?と思ってしまう。

シートベルトなども特にないので、ゆっくり走っていくのかと思いきや、結構早い!

最大スピード20km弱だそうですが、ガタゴトと揺れるので早く感じます!山の中に作られた線路を音を立て、風をきって走っていくのは気持ちいいしワクワクする(^^)

山というかもう緑の壁。それくらい山の傾斜が急で、のぞき込まないとてっぺんが見えません。改めてこんな場所に線路を引いた先人たちの凄さを感じる。

席数が足らず、運転席の隣に座らせてもらった長男。大興奮でした(^^)

線路だけの道が続きますが、滝に近づいてくると歩道と合流します。

一番楽しいのがラストのトンネル!
スピードを出したまま突入、ぐるん!とUターンします。小さい子向けのジェットコースター感ある。

幅の狭いトンネルなのでスリルあり(^^) トンネルは往路のみで復路はないので是非!

無料の資料館「烏來林業生活館」

トロッコの終点から滝方面へ少し歩いたところに「烏來林業生活館」という資料館があり、烏来の歴史と日本統治時代の林業について知ることができます。

サクッと見れるし、ベンチも結構あるので休憩がてら見ていけます。外には滝を間近に見ることができるスペースも設けられています◎

入ってすぐの場所に置いてあるトロッコ。

椅子①。

椅子②。

地下でレールや烏來台車の歴史が学べます。いくつか日本語表記や映像がありました。

更に地下には虫の標本の展示がありましたが、展示は入れ替わるようで、ワークショップが定期的に開かれているようです。

施設情報
時間:9:00-17:00
休み:火曜

烏来の人気観光スポット「烏来瀑布(滝)」

トロッコ終着駅・烏來林業生活館から少し歩いたところに滝があります。

落差80mもあるそうな!

滝とススキ。ちょっと日本っぽい景色。

先ほどの「烏來林業生活館」の横に下へ降りていく階段があって、滝が間近に見れるようになっています。

下にはこれまたキレイなエメラルドグリーンの川が。烏来は川の色が本当に素敵。

コロナ禍はほとんど閉まってましたが、滝の前にはお土産屋さんやごはん屋さん、カフェがいくつかあります。

ごはん屋さんは老街の方が全然あるので、お目当ての店がなければ老街で食べるのが◎

以上、烏来のトロッコと資料館、滝についてまとめてみました!

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