【国立台湾博物館・土銀展示館】入場料30元!日本統治時代の旧銀行内にある恐竜展示@二二八和平公園近く


台北市の遊園地や動物園は大丈夫!?と心配になるほど入場料が安いのですが、国立博物館もめちゃくちゃ安かった。

入場料30元で恐竜の骨格標本(化石のレプリカ)が見れると聞き行ってみたのですが、子供とサクッと楽しめるいい施設でした◎

日本統治時代の銀行跡の建物内にあり、歴史が感じられる良き雰囲気。また戦後は「台湾土地銀行」として使われた大きな金庫内も見学することができます。

今回は、実際に見た内容をまとめつつ国立博物館の歴史についても調べてみました(^^)

国立台湾博物館は4箇所ある!

まずはじめに、国立博物館と故宮博物院とは別物です。故宮博物院についてはこちらの記事でまとめてます(^^)▽

HPを見ると、国立台湾博物館(國立臺灣博物館)は4箇所に分かれてます。
◯ 本館
古生物館(土銀展示館)
◯ 鉄道館
◯ 南門館

このうち恐竜の展示は古生物館(土銀展示館)にあります。

本館と古生物館は共通のチケットになっていて、30元(子どもは15元、小学生未満は無料)で本館と古生物館が両方見学できちゃいます

国立台湾博物館の歴史と展示内容について

本館は1915年(大正4年)にできた記念博物館

本館は二二八和平公園の北側一角にあります▽
(Google Mapより画像をお借りしました)

本館の前身は1908年(明治41年)創立の「台湾総督府博物館」。南北に通る鉄道路線(縦貫線)開通記念の一環として設けられ、台湾の各産業の展示があったそうです。

國立臺灣博物館 > 認識臺博 > 本館より画像をお借りしました)
当時は現在の総督府の裏側辺りの建物が使われていました。こちらも素敵な建築だ。

現在の建物が建てられたのは1915年(大正4年)。
國立臺灣博物館 > 認識臺博 > 本館より画像をお借りしました)

1906年に退任した第4代総督・児玉源太郎と、当時の民政長官・後藤新平の功績を称えて作られました(児玉総督および後藤民政長官記念博物館)。

児玉総督と後藤新平は、まだ混乱にあった台湾で、制度・交通・衛生・教育などを整備し、社会の安定・生活水準の向上に尽力。

また児玉源太郎は台湾総督のまま、日露戦争で満州軍総参謀長として指揮し、勝利へ導いたためその功績を称える意味合いもあった様子。

下記記事でお2人について書いているので興味のある方は是非▽

國立臺灣博物館 > 認識臺博 > 本館より画像をお借りしました)
建物はローマ式のドーム型屋根、ギリシャ神殿のような柱が特徴的な建物。

このドーム内側はステンドグラスになっており、▽
國立臺灣博物館 > 認識臺博 > 本館より画像をお借りしました)

児玉家(軍配団扇)と後藤家(藤)の家紋を組み合わせた図案が使われているそうです。この図案は1階の階段の柱の土台にも彫刻されているらしい。

1998年には建物自体が国定古蹟に。

展示に関しては、台湾の歴史、動物・昆虫・植物の標本、地質、台湾原住民族に関する資料など「台湾」が知れる内容となっています。

今回は残念ながら本館の見学はできなかったのですが(博物館2箇所は子供飽きるもんね…)、床のタイルのデザインや壁の装飾もとっても素敵で。是非ゆっくり見てみたい。

古生物館(土銀展示館)は1933年にできた特殊銀行跡

で!今回行ったのが古生物館(土銀展示館)。本館のある二二八和平公園の向かい側にあります▽
1923年(大正12年)設立の「日本勸業銀行 臺北支店」が前身。経営規模が広がったことで1933年に現在の建物ができました。

「特殊銀行」として存在し、土地の開墾、土木、農業資金などの長期融資が低利子で行われました。

戦後は国民政府が接収し、台湾土地銀行(台湾の大手銀行)として使われました。

もうね、重厚な感じがめちゃくちゃ格好いい。建物は1997年に台北市市定古跡となっています。

こちらは古生物展示ということで、恐竜の展示を見ることができます。その他、戦後より土地銀行として使われていた仕事場や大きな金庫の中を見学できます。銀行の金庫なんてなかなか見られないので、半沢直樹を思い出しながらワクワクしました。笑

参照:

アクセス

▽古生物館(臺灣博物館・土銀展示館/勸業銀行舊廈)

最寄り駅は、MRTレッドライン(淡水信義線)台大醫院。台北駅からは歩いて10分ほどかかるのでオススメしません。

入り口。

ちなみに、本館はこちら▽

二二八和平公園の北側一角。30元のチケットでどちらも見学できるので、お時間の許す方は是非。

恐竜の展示はコンパクトだけど迫力あり

入ってすぐにあるロッカー▽
植物の押し花が一つ一つについていてオシャレ!故宮博物院のロッカーも素敵ですよね。

ここから奥へ進むと、銀行の展示と化石の展示があります。まずは子供が楽しみにしていた化石の展示へ!

初めて見たアンモナイトの化石に「モササウルスが好きなやつだよね!」と長男嬉しそう。

先へ進むと吹き抜けのホールに現れる恐竜たち!

骨格標本(化石のレプリカ)ですが、この歴史ある建物と絶妙にマッチしていて迫力あります。

言ってしまえばここが全てなのでコンパクトなんですが、子供にはサクッと見られてちょうどいいかなと。

順路に従ってスロープを登りながら見学します。


デジタル化石掘りなんてのもあった。笑

展示が終わる場所にはカフェがあるのでごはんやお茶ができます。恐竜に関連するメニューもありましたよ▽

旧土地銀行展示も一緒に見学

恐竜展示を見たあと、そのまま銀行の展示も見学しました。


ドラマのセットみたい。

初期には農場経営もしていたそうで、その製品も展示してありました。パッケージデザインがどれもイカしてる。

上の階には建物の造りに関する展示もありました。

分厚い扉の先にある大きな金庫が面白い

1階の入口付近に大きな金庫があり、中が見学できるようになっていました。
かなり重厚な扉!

中は2階建てになっていて、細い階段や狭い通路が隠れ家みたいで長男と一緒にワクワク。笑

ベビーカーだった次男は外で待機していてもらい、夫と交代こで見学。

所狭しと資料が置かれていました。

こんな金庫の中なんてなかなか見る機会もないので、面白かったです。

建物内はそこまで広くなく、サクっと見れるしお安いので、お出かけに迷われた日にいいかなと。

〜余談〜
帰りに台北駅裏で竹とんぼを購入。竹筒と竹とんぼが糸でつながっていて、エンジンをかけるように糸を引くと竹とんぼが飛ぶ仕組み。

台湾っていきなり時代が止まってるようなところがあって惹かれるよね。

施設情報

名前:国立台湾博物館・古生物館土銀展示館/勧業銀行旧廈)
住所:台北市中正区襄陽路25号
時間:9:30-17:00
休み:月曜日


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