海外帯同生活振り返り。大変だったことベスト3と、人生の大きな財産


2013年、彼の駐在が決まり、猛スピードで挨拶・顔合わせ・入籍・結婚式を済ませ(その間2ヶ月!)、あっという間に飛び立っていった夫。

半年後についていき、それから9年間、海外帯同生活を過ごしました。

タイで長男が生まれ、シンガポールで次男が生まれ、色々とあった9年間でした。

先に、虫事件や駐妻としてしんどかったことなども書いてきましたが、
◯ 私的大変だったことベスト③
◯ 人生の大きな財産

について、締めくくりとして書いてみました!

大変だったことベスト③:独特の臭いとつわり


妊娠中のお話。

タイに行って数ヶ月後に妊娠が発覚。

妊娠4ヶ月頃まではつわりがひどく、家事以外の時間はベッドで過ごす日々でした。

あまり外に出ないようになったけど、買い物へは行かねばならんので、近くのデパートへ行っていたのですが。

外へ出ると、どこからともなく漂ってくる屋台のタイ料理のにおい、特に油で揚げているにおいが断トツにだめで、めちゃくちゃ気持ち悪くなってました。

タイの屋台の油ってずっと使い続けてるからかツーンとする独特のにおいがあるんですよね、、

次第にフリーペーパーでタイ料理の写真を見ることすら嫌になり。

終いにはタイ語さえ聞きたくなくなってしまい。笑

今後の生活もあるのに、あんなに好きだったタイを嫌いになってしまったらどうしようと真剣に不安になった…

1日が終わってもまた気持ちわるい朝が来るのかと思うと憂鬱にもなりました。

つわりが終わった後はにおいもタイ料理もタイ語も問題なくなったので心底ホッとしました(^^;)

大変だったことベスト②:横スラ


駐在期間は会社によって、

◯ 任期が終われば必ず本帰国
◯ 言い渡された任期終了後、半年〜1年ずつ延長して様子を見る
◯ 他国の支社へ移動する(スライド、横スラ)

の3パターンがある気がします。

我が家はバンコク2年と言われてましたが、結局5年弱、その後シンガポール→台湾とスライドが続きました。

この横スラが想像以上にしんどかった。

スライドってしんどいんですよ!!

通常は働く人(夫)が先に行って、仕事や生活が慣れてきた段階(3ヶ月〜半年)で家族が移動すると思うんですけど、スライドの場合、準備期間がゼロ。

みんなで一からスタートできるし協力して頑張ろう〜!なんてのんきにかまえていたけれど。

夫は新しい職場環境&言語と文化が変わり、ストレスがかかっている中、様々な手続きと急いで家探し。

最低限スーツケースで持ってきたもので食い繋ぎ、航空便で持ってきたもので1ヶ月ほど生活して、船便が到着したら荷物の整理。

いつものメンツでいつもの生活が送れるようになる日常がいかに素晴らしいことだったかを思い知る。

同時進行で、スーパーや日用品を調達できるお店を探して、調味料や食材を整え。

幼稚園探しや日本人学校の編入手続き等々、、

ようやく慣れた病院や歯医者さん、美容院なども探し直し。

この美容院と歯医者さん探しも、引っ越す度に地味に大変で。

歯医者は専門用語が多いので日本語が通じる・適当じゃない・こわくない先生、、となるとなかなか見つからない。

美容院も日本人がやってる美容院はいくつかあれど、相性が合うところを見つけるまでがね。美容院って女性の毎日の気分を上げてくれる大切な存在だからこそ。

ローカルで安いところだと左右差が全然違って別のところで切り直してもらった、、なんて話も聞きました。笑

ちなみに、スライドした人に「どの国が一番良かった?」と聞くと口をそろえて最初の赴任地を答えるらしい。

我が家もそれには納得。気合いも思い入れも人一倍あるのだろうな。

大変だったことベスト①:子育て


一番大変だったのは、やっぱり子育てでした。

平穏な心で子を育てるには大人の精神安定が欠かせません。

引っ越して、所変わればまた不安定になり、子供に穏やかに接する余裕がなく、怒鳴ってしまったり。

引っ越してすぐの余裕がなかった頃の日記、、▽

また、子供の全てのことに親がついていかないといけないのも大変でした。

周りを気にして怒ってしまったり、過干渉になってしまったり、、

全ては自分が未熟だったから、に尽きるのですが。

ついつい子供の未来を見て不安になり、叱ってしまったりしたけれど、認めて、褒めて、尊重して、短所には目をつむり、長所を伸ばすことに徹するのが周り回って一番心が安定するんですよね。

結局、子供にとって、社会の大事より親が自分の味方かどうかが一番大事。

あとは、不安な情報はシャットダウンして(色んな価値観に触れて精神的に疲れやすいSNSは控える)、もっともっと自分を正しく甘やかすのだよ、と若き自分に伝えたい。

親や公共施設に頼りにくい海外子育て。

疲れたなと感じたら、睡眠をたっぷりとって、ストレッチする時間をしっかりとって、大好きなものを食べる。自分を内観して自分自身に集中するのが大事だなと!

人生の大きな財産①:強固な絆


海外生活の中で、夫婦の絆が強固になったことが一番の財産だったかも。

どんな大変なことも二人三脚で乗り越えられる自信がついた。

何でも話せて、相談できて、直してほしいことも溜めずにさらっと伝えられるようになったことが大きいかも。

付き合っているとき〜結婚当初は、マイナス面を言葉にして伝えることが苦手で。

でもそれが伝えられるようになってからは、習慣や価値観の違いも理解し、互いに歩み寄れたことで、仲良くやれていると思います。

頼れるところが少なかったからこそ、労い合ってやってこれたかなと。

人生の大きな財産②:負の歴史を知れたこと


敗戦国な日本は被害者面しがちですが、日本もシンガポールや台湾を占領し、加害国でもあったこと、恥ずかしながら知りませんでした(下記に少し書いてます)▽

わだかまりが残り続けている韓国や中国のことは意識しますが、友好的に接してくれている国に対しても歴史を知り、敬意を払わなければいけないなと。

また、国外でその国のために尽力した日本人の存在も知り、その人たちのおかげで今があることを知れたことも良かった。
こちらにまとめています▷歴史建造物を巡る

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以上、海外帯同生活振り返り。大変だったことベスト3と、人生の大きな財産についてでした!

自らその地で生きることを選び暮らす現地採用の方や永住権をとって暮らす方たちとは比べものにならないへなちょこ生活だったと思うけど。

貴重な経験を様々させてもらえ、未熟だった精神面を随分鍛えられ、成長させてもらえた環境は実にありがたかったです。

これで帯同生活についての記事更新はおわり。またもしかしたら駐在になるかも??しれないので、ブログは残しておきたいと思います。

あと数記事、本帰国後に3度行ったバンコク一人旅のホテルやお店など書けたらと思うのでお付き合いいただけたら嬉しいです!


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