私が駐妻に疲れ、マイペースにやっていけるまで2年かかった話


9年続いた海外生活。

地元を初めて離れての海外生活(駐妻生活)は、自分の在り方に悩み、焦り、人と比べて落ち込むことが多かったです。

今回はそんな駐妻生活でしんどかったこと、マイペースにやっていけるようになるまでの話を書いてみました。

奥さま会にビックリ


バンコクから始まった駐妻生活。渡泰してすぐ、夫会社の社長の奥さんから連絡をいただき、「奥様会」というものに招待されました。

夫会社の先輩奥さん方とランチをしながら近況を話す会で、1〜2ヶ月に一度ある感じ。

まず奥様会というものが存在することにビックリして!

いつも日本食屋さんの個室でランチをしてたのですが、お値段が500バーツくらい(当時のレートで約1,500円)。

夫は会社近くの屋台で40バーツ(当時120円)の昼ごはんを食べてるのに、片や妻は高級ランチ!?

申し訳なっ!屋台飯でいいんですけど!

と思いながら参加してた笑。(社長奥さんが多めに出してくれてた気がするけど)

これはバンコクには数回行ったことがある&26歳とまだ若かったのもあるかも。

お子さまのみえる一回り上くらいの方が多かったので、生活スタイル・年収全てが違ったと思う。

子供を連れての帯同や、初めて行く国なら不安だったと思うんですが、まだ子供もおらず、もっとローカル色強く暮らしたいと思ってたので、参加しても特に話したいこともなく、話を聞いてもピンと来ず。一人方向性が違ったかも…(^^;)

7人と断りづらい人数だったのもあり参加してたけど、お誘いが来るとちょっと憂鬱でした。マウントの取り合いみたいなのが垣間見えたのも面倒で。

異国の地で同じ会社の邦人同士、助け合おうとのご配慮だったのだろうし、今思うとありがたくも思うのですが。

ただコロナ前の話なので、今は奥様会自体減ってるかも。

またシンガポール、台湾ではなかったのでとても気楽でした^^

ちなみに、ビックリしたのが大谷翔平選手の所属するドジャースには「ladodgerwives」という選手の奥様方の公式アカウントがあって!
(Instagram「ladodgerwives」より画像をお借りしました)

奥様会がめちゃくちゃ開かれてる!

真美子さんが写っている写真もちらほら。

ドジャースはチャリティーに熱心な球団だそうで、プレイする夫の代わりに奥様会で慈善事業についての話し合いや活動がされているらしい。

いや、大変すぎないか?涙

日本だと、栄養面や生活面の後方支援(内助の功)のイメージが大きいけど、アメリカでは家事は家政婦に任せ、妻も積極的に表へ立ち活動するのが良しとされるそうな。

立場的に断れなさそうだし、仕事と割り切ってやっていくしかないのだろうな、、大谷選手、支えてあげてね(; - ;)

フリーペーパーとSNSに映る駐妻にモヤモヤ


バンコクは、ロサンゼルスに次いで世界で2番目に多く日本人が暮らす海外都市。

そのため日本食スーパーや日本のレストランなどがとても充実しています。フリーペーパーも何冊もあって、それぞれ内容に個性があり、雑誌並みに情報が充実してます。

その中には女性向けのものも多く、駐妻を豪華ランチや習い事、アフタヌーンティー、マッサージなどへ誘う文言が溢れていて。

流行りのお店に行ってインスタやツイッターにアップする。同じものを持ち、同じような服を着て、ランチやアフタヌーンティーへ行く駐妻たち。

SNSを見るとそんな情報が流れてきてメンタル持ってかれてました。SNSでの盛んな交流なども見えるとなんだか凹んでしまって。見なきゃよかったーって。

そんなことで凹む自分も嫌になったりね。

駐妻付き合いに疲れる


駐妻になりたて当初、仕事をやめて主婦になるのは焦りもあり、すぐにタイ語学校へ通い始めました。週5で半年間、クラスは20人くらいいたかな?

その中で近い年代の子たちと、授業終わりでごはんへ行ったり、お茶をするようになって。そのまま一緒にスーパーへ行って帰ったりね。

どうしても日本食スーパーやその後の日系幼稚園・日本人学校などの関係上、日本人が多く住む場所に住むので、住んでいる場所も近いし、行動パターンも似ます。

お互い新生活で似たような状況で付き合っていく中で、張り合いというか競い合いみたいのが見えてきてしまって。

みんな初めての駐妻生活だったので、どんな家に暮らしてるのかとか、どのくらいの生活レベルなのか、とか探り合いになっちゃったのかな。

駐在中は家賃を会社が負担してくれるんですが、会社によって、役職によって、子供の有無や人数によっても会社からの補助額がかなり違ってきます。

マンションによっても金額が違うし、同じマンションでも住んでいる部屋タイプが違うこともよくある(金額もかなり違う)。

興味本位でいきなり家にちょっとおじゃましていい!?と来られたときはビックリした。笑

また、同じようなタイミングで妊娠・出産したのですが、初めての子育てin海外。私にとっては子連れでの付き合いも疲れる対象になってしまい。

やっぱりここでもお誘いが来ると憂鬱になり、自然にフェードアウトしましたm(_ _)m

コミュ力の無さに凹む


私、井戸端会議的にグループで話すのが苦手で。

でも駐妻になるとそういう場面も出てきます。特に子供がいるとめちゃくちゃ増える。小学校の送迎時や、子供同士遊びにいくときもついていかねばなりません。

実際、口コミでしか手に入らないような情報もあるので、情報収集には横のつながりが大事だったりもするのですが。

初対面でもあっという間に馴染んでいく人とか、ナチュラルに溶け込んでいく人とか、凄すぎる…と尊敬の念でした。

基本的に他人に関心がないので、名前もなかなか覚えられないし、コミュニケーションを取るのも苦手、、汗

仕事だったら大丈夫なんだけどな〜。お金をもらってるという意識の違いなのだろうか((+_+))

当たり障りのない会話が延々できる能力が欲しかった!

マイペースにやっていけるようになったワケ


何かとモヤモヤした気持ちを抱えていた私は、長男を出産したことをキッカケに人生で初めて真剣に自分に向き合いました。

具体的には、何にモヤモヤしたのかをノートに書いて掘り下げていきました。

なんとなくある感情を言語化、可視化しました。

やり方は、ノートの真ん中にお題(なぜモヤモヤするのか)を書き、そのまわりに思いつく限りの原因を書いていきます。

そして、その原因のそのまた原因をでてこなくなるまで書き続けます。最後にでてきた原因が真因となります。

大学の総合政策学部で学んだ原因分析の手法です。

「モヤモヤ」に対しての真因は一つではないと思うので、自分がなんとかしたい事柄を選び、その対策を考えました。

このとき大事なポイントが2つ!

1. 時間をとって、しっかり自分と向き合う
2. プライドや恥ずかしさを捨てて書く

です。

なぜモヤモヤしたのか、苦しかったのか、よくよく自分の気持ちを思い出して、感じてみる。

そしてプライドや恥ずかしさは捨てて書く。誰かに見せるわけではなくても、自分の負の感情を書くのは結構勇気がいります。

今まで見ないようにしてきた部分なので。

やってみると対外に対してモヤモヤしていたと思っていたのが、実は自分に対してのモヤモヤだったと気付くことができます

自分の問題だと分かればモヤモヤが対策に変わるので超スッキリ。

意外と狭い海外日本人社会(駐妻社会)で摩耗せずにやっていく方法


ズバリ、自分をよく知ること。

自分のペースをつかむこと。

私は上記の作業を経て、自分が人見知りだと人生で初めて自覚しました。笑

男友達が多かったし、職場も営業部門で男の人が多かったのもあってか、それまでは気付かず。女性ばかりの環境にきて初めて自分で認識しました(^^;)

私にとって、一人の時間はとても大切で。
(特に海外にいる間は、カフェで、一人で、美味しいラテを飲むのが至福の時だった!スマホも本も見ず、一人ボーッとすることで日々情報でいっぱいの脳が休まり、また頑張ろう!と思えた。私のバランスを保ってくれるありがたい空間でした)

暇だからランチ行こ!って頻繁に会うのは苦手で、連続で予定を入れるのも疲れてしまう。

そして距離が近くなりすぎると窮屈に感じてしまうAB型でINFPな私です、、

気付いたときは衝撃でした。一人でどこへでも行けるタイプではあったけど、一定の距離を置いていることが自分にとって大切だとは認識できてなかった。自分のこと分かってなさすぎたんだなと(^^;)

でも自分の性格をつかんでからは、人は人、自分は自分と思えるようになりました。

結局、私自身が「みんなと一緒ではない自分」を受け入れられていなかったことに気付いた。

みんなと違っていいよね、と思えてからはそれぞれの国で、気の合う優しい友達に出会え、楽しい時間を過ごすことができました。

私はこういうタイプだけど、逆に、駐妻ママ同士密に連携することで困難を乗り越える方もいるし、兎にも角にも自分をよく知ることだと思います。

キラキラ見える駐妻だって実は、旦那さんの出張が多かったり、土日はゴルフでいなかったり、ワンオペで疲れてたりね。みんな色々よね。

まとめ


以上、私が駐妻に疲れ、マイペースにやっていけるまでのお話でした!

私がバンコクからシンガポールへ移ってしばらくした頃、バンコクに住む駐妻さんが幼子2人を残し、飛び降り自殺をしたという非常にショッキングなニュースがありました。

どんな理由があったかは憶測の域を出ませんが、海外での生活はそもそも精神的負担が大きいし、自分でも気付かぬうちにストレスが溜まってしまったりします。

駐妻に限らずですが、何にストレスがかかっているかを明確化して、自分に合った対策を見つけることが大切かな、と思います。


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