【旧金山総督温泉】日本統治時代の総督府・迎賓館で希少な温泉を堪能@陽明山の裏・金山區


激渋な日帰り温泉へ行ってまいりました。

名前は、舊金山總督溫泉(旧金山総督温泉)。

陽明山を越えた先にある金山(Jīnshān)区の温泉街の中の一つです。

台北市内からはちょっと遠いけど、館内もお湯も最高でした!

金山総督温泉とは


日本統治時代の1938年(昭和13年)より建てられた温泉施設。当時の台湾総督府の招待所(迎賓館)だったことからこの名前がついたそうです。

第二次世界大戦後は要塞となり、国民党軍が駐留。その後荒れ果てていた場所を再建し、2003年より再び温泉施設として営業されているのだそうです。

館内受付横には当時のお風呂がリノベされて残っていて、見学することができます。

当時の姿▽

再現された総督風呂▽
思っていたよりも質素?いやでも人様の土地でなに迎賓館作っとんねんて感じですね、、
(奥の木でできたアシカちゃんオブジェが面白い)

以前は家族風呂としてこのお風呂に入れたそうですが、2021年11月現在は見学のみとなっていました。

温泉は世界でも珍しいという海底温泉。塩分を含むため舐めるとしょっぱく、目に入ると痛いそうな。

この海底温泉と陽明山(大屯山火山)の硫黄と鉱物が混ざり合わさって成り立っているそうで、特殊な地質ならではの面白い泉質。さらに鉄分が豊富に含まれるため、婦人病や関節痛などに効果があるそう◎

硫黄の匂いはほぼせず、鉄分を豊富に含むためお湯の色は茶色でした。

アクセス


台北中心部からのアクセスはよくありません!

行き方はバスで、
◯ 1717番バス:陽明山を越えていく経路
◯ 1815番バス:基隆を通り、陽明山を迂回する経路
の2通り。

どちらも長距離バスで路線バスとは外観が異なります。

台北駅からだと1815番の方が早く、約1時間半。
右側からぐわーっと迂回していきます。途中から海沿いを走っていきます。

士林方面から乗るなら1717番バスが同じくらいの所要時間。1717番は本数が少ないので(1時間に1本とか)結構混むのと山道なので酔う方には1815番バスがオススメ。

金山のバスターミナルに着いたら、約10分ほどで旧金山総督温泉到着です。

今回は夫と陽明山越え経路でバイクで行ってきたのですが!
平地で少し天気がわるく、山へ入ると案の定悪化。山頂付近はすごい霧&雨。激寒でした。これから陽明山に雲がかかっている日は中止にしようね、と決めた。笑(いや本当危ない)帰りは1815番ルートの道で帰りました。

車・バイクの方は建物の斜め前に公共の駐車場があり、無料で停められます▽
駐車場から見た総督温泉。4階が大浴場。男湯は立ったらおしりが見えちゃうくらいの塀の高さだけど、浸かりながら海が眺められるそうです。女湯は海が見えないので羨ましい!(立ち上がったらちょっと見える)

ちなみにこの駐車場のはしっこには無料の公共温泉があり▽、
早朝と夕方のみ開いているようです。地元の方向けかな?

総督温泉外観▽
金山はこういう色合いの建物が多かったです。海が近いからサビないようにかな?一部茶色くなっているのは温泉の成分によるものだと思います。

入り口▽

種類・料金

4階建ての建物の中にいくつかお風呂の種類があり、それぞれで料金が異なります。


1F露天風呂・SPA冷泉(プール)
平日:大人300元、子供180元
土日祝:大人350元、子供250元
(※1Fの露天風呂は水着着用の混浴風呂。プールは要水泳帽)

4F男湯・女湯(露天風呂)
平日:大人300元
土日祝:大人350元
(※12歳未満の子供は利用不可)

情人池(カップル風呂)
平日:600元/部屋
土日祝:700元/部屋
(※人数:2人、時間:1時間)

貴賓池(家族風呂・ジャグジー)
平日:960元/部屋
土日祝:1000元/部屋
(※人数:大人2人・子供2人、時間:1時間)

北海風情湯屋(ソファ付き)
平日:960元または1,200元/部屋
土日祝:1000元/960元の部屋
(※人数:大人2人・子供2人)

など。HPと現地料金表で個室の時間に一部差異がありますが大体こんな感じ。

3階がホテルのお部屋みたいになっていたので泊まれるの?と思ったら時間制限ありの個室風呂でした。

今回利用したのは4階の露天風呂

300元払うと受付でチケットとタオルがもらえました。
バスタオルと小タオルが一つずつ。日帰り温泉でタオルが借りれたのは初めて。

注意事項

大浴場は12歳未満の子供は利用不可です。

その他、注意事項に関してはこちらの記事にまとめています▽

館内はこんな感じ

入り口▽
もうこの玄関の造りが最高でした。タイムスリップしたかのような空間。色合いも緑とか紫とか絶妙。実際は写真の数倍渋いです。

1階外のプールと露天風呂▽
山の湧水を使用したプールだそうです。プールで身体が冷えたら露天風呂に入って、、永遠に遊べそう。

2階レストラン▽
ここも写真の数倍渋いですが、海鮮ごはんが美味しそうでした。お茶とケーキのティーセット(200元)もあるようです。

3階にあったマッサージ部屋▽
貼り紙がボロボロ(笑)ちゃんとキレイにしたら人が入るだろうに!

そして4階男湯女湯の待合場所▽
ここのスペースは日本の旅館ぽくてキレイでした!

外に化粧台があるのですが、これはもうドアを開けた瞬間からお風呂だから。

外で靴を脱いで、濡れている中を歩いてロッカーへ靴を置きます。笑

中にも洗面台はあるのですが、かなり小スペース。ロッカーで仕切られているもののもう温泉の一部。

荷物用のロッカーは20元(返金なし)です。シャワーキャップは中の洗面台下の引き出しに入っています。

大浴場内にウォーターサーバーとその横に緑茶、烏龍茶のパックまでありました。

月曜10:30頃で女湯は15人ほど。地元の人は公共の温泉に入るだろうから、それほど混まないのかな?

温泉は37℃、42℃、小さめの水風呂の3種類で、色は全て茶色。鉄分を豊富に含んでいるためだそうです。水風呂が一番濃い茶色でした。

浴槽は石でできているのですが、石が茶色く変色していました。石の造りは古くてごつごつした感じがまた良し。

写真はプール横の露天風呂ですが、イメージはこんな感じ▽
(Google Mapよりお借りしました)

37℃のぬるめのお湯が一番広く、壁際で立てば遠くに海が見えます。このお湯がとっても気持ちよくて。台湾で入った温泉は今まで熱いお湯ばかりだったから長くは入れなかったけど、ここではゆっくり浸かることができました。

温泉内にはイスだけでなくテーブルもあり、皆さまお茶を飲んだり、スマホで動画を見たりと思い思いにのんびりされてました。

夫は水風呂がしゅわしゅわ?してすごく気持ちよかったそう(私は水風呂苦手で入らず)。

半露天なので開放感もあり、温度的にもゆっくり浸かることができ、とてもリラックスできました。また来たいなぁと思える温泉でした(^^)

台北市近郊で歴史ある日帰り温泉ならこちら▽

施設情報

名前:舊金山總督溫泉
住所:208新北市金山區民生路196號
   台北駅から高速バス「1815」で約1時間半→金山のバスターミナルから徒歩約10分。
時間:9:00-23:00
HP:http://www.warmspring.com.tw/
FB:https://www.facebook.com/spa33333/



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