【台湾にきて驚いたことまとめ】生活・食べもの・人々について〜日本・タイ・シンガポールと生活を比較してみた〜

※最終更新 2022年1月6日

台湾生活も9ヶ月目に突入、生活リズムも安定し、だいぶ落ち着いた最近です。

はじめはまさかの台湾異動で大変だったけれど、台湾自体は楽しみにやって来ました!

しかし実際に暮らしてみると、私の浅い知識の中ではありますが、台湾のイメージと違い驚いた面がたくさん。

生活に慣れて当たり前になる前に、ビックリしたこと、知らなかったことをまとめてみました。

知らなかった台湾基礎知識

新幹線があるほど大きな国

台湾にも新幹線(高鐵)があるんです!
小さな島国だと思っていたので驚いた(台湾の大きさは九州とほぼ同じ)。2007年開業なので、まだ新しいですね。

駅や車内は日本とよく似ています。

静か&キレイな車内。
日本の新幹線の車両技術が導入されていて、車両の型も東海道新幹線がベースになっているそう。
参考:【台湾高速鉄道 - Wikipedia】

ビックリなのが運賃が激安なこと。台北駅から国際空港のある桃園駅まで指定席で160元(≒576円)。台南(台北から300km)まで行っても1,350元(≒4,860円)。しかも事前購入で最大35%の割引も。
公式HP:【台灣高鐵 Taiwan High Speed Rail】

日本の新幹線と同じクオリティーでこの料金。開業して10年後の2017年にようやく黒字となったそうです。
参考:【台湾新幹線が黒字に 政府への割り戻し約115億円支払いへ - フォーカス台湾】

安いのでとっても混み合います。値上げしてもいいんじゃないだろうか、、

日本が統治していた国

台湾は日清戦争後の1895年(明治28年)〜第二次世界大戦後の1945年の50年もの間、日本が統治していました。

台湾には富士山よりも高い玉山という山があって、▽
(台湾には3,000m以上の山が200以上あります!)

当時は「新高山」と名付けられていました。そしてこの山の名が真珠湾攻撃開始の暗号となった「ニイタカヤマノボレー二〇八」、、!
参考:【台湾の地名と日本との関係(6)- フォーカス台湾 】

思わぬ深い関係に複雑な気持ちに。

親日国であるシンガポール、台湾でも日本が占領し、痛めつけていたこと、本当に恥ずかしながら知りませんでした。日本は敗戦国ですが敗戦する前までは近隣諸国への加害国であったこと、知っていなければならないですね、、

シンガポールでは日本軍は華僑虐殺を行っています。占領していた約3年半は暗黒の時代と言われており、街の中心部に日本占領時期死難人民記念碑という大きな慰霊塔が建てられています。

台湾では占領期間が長かったことからその間にインフラ整備、農業発展、衛生面の改善等、国を豊かにした功労者がいること、またその後の中国国民党による統治がひどかったために全否定はされていません。しかし今でも日本を嫌う人は当然いるそうです。
参考:
【Wikipedia > 日本統治時代の台湾】
【台湾の人々は日本統治時代をどう捉えたか - DIAMOND Online】
【日本人は銃剣で子どもを殺していたのよ——「親日」と「反日」の狭間で - nippon.com】

現在は、数多く残っている日本統治時代の建物が観光スポットとなっています。
明治・大正時代の和洋折衷な建物が大大大好きなので、今後もたくさん観て回りたいし、歴史もきちんと知っていきたい。

「Made in Taiwan(MIT)」が豊富

国産のものが多いことに驚きました。

タイ・シンガポールでは必ず一時帰国時に買ってきていた料理酒、みりん、お酢、味噌も台湾産の安価なものがあるから気兼ねなく使える!
(クリックすると拡大します)

料理酒(左上)はローカルスーパーには必ず置いてある赤いパッケージのものが約100円(なんでそんなに安いの!?)。みりん(左下)は200円ちょっと(みりん風調味料ですが)。醤油(右上)は種類が豊富だし、お味噌(右下)も450円くらいで買えます(信州みそ・白みそが主)。

ヘアアククセリーや靴下などの生活雑貨なども「台灣製造」と明記して、日本と同じように国産だから安心(中国製でない)だと強調されていたりします。

「台湾製」で最近話題になったのがマスク。アメリカに寄贈されたマスクをトランプ大統領の娘婿さんがつけている写真や、
【米ホワイトハウスで着用広がるマスク 端に「Made in Taiwan」- フォーカス台湾】より画像をお借りしました)

「Made in Taiwan」と印字された中国製マスクが出回っていることも話題になりました。
参照:【[新型コロナFactCheck] 「日本で売られているMade in Taiwan表記マスクは中国製の偽物」は本当か? -INFACT】

傘や靴も安くていいらしく、我が家で長年愛用しているKalitaのコーヒーミルも台湾製だし、本当に何でも作ってる。シンガポールは国産品は貴重だったので余計に驚きました。

最近では「Made in Taiwan」のものを略して「MIT」といい(台湾製商品の良さを国内外にアピールする目的で2010年に打ち出された略称)、公認のスマイル標章が品質保証の認定マークとなっています。
参考:
【Wikipedia > Made in Taiwan】
【無印良品も標的。「台湾製」表記を認めない中国の止まぬ嫌がらせ - MAG2NEWS】

ただ弊害か空気が悪く、来た当初は靄のかかった空にも驚きました。こんな記事も発見▽
【台湾の空気について「大気汚染は深刻です」- 台湾にゃも】

台北市内から桃園国際空港へ向かう途中に工場地帯があるのですが、もう真っ白!喉が強い方ではないので気をつけていかないと。

電脳立国

コロナ対応で世界から評価されたマスク購入時のシステム化。デジタル大臣のAudrey Tangさんも注目を浴びました。
参考:【台湾の「38歳」デジタル大臣から見た日本の弱点 - 東洋経済ONLINE】

そんな台湾、実は元々ITに強い国。

PCのAcer、Asusが台湾メーカーだったことを初めて知りました!

また、半導体の受託製造では世界トップの企業があります。Apple、Google、Lenovoなど名だたるメーカーのチップを作っているすごい企業、、
参考:【2020年第1四半期の半導体ファウンドリランキング予測 - TSMCが圧倒的存在感 - マイナビニュース】

昨年の世界デジタル競争力ランキングという格付けでは日本が23位なのに対して台湾は13位でした。
参考:【IMD「世界デジタル競争力ランキング2019」、台湾は世界13位に - TAIWAN TODAY】

温泉が超多い

台湾には温泉がたくさんあります。なんとその数100箇所超!九州ほどの大きさの台湾に100箇所強なのでかなりの数ですよね。

(クリックすると拡大します)
台湾観光局より画像をお借りしました)

環太平洋火山帯に位置する台湾は、温泉資源が豊富で、日本統治時代が長かったことから温泉開拓が盛んだったそう。

タイにも北部を中心に温泉がたくさんあったし、日本以外にも意外とあるものですね。

▼ プーケットのトロピカル温泉宿泊記

生活について

物価が安い!でも、、

物価が安い!感覚的にはタイと同じくらい。屋台のごはんは50〜100元(≒180〜360円)くらい、バスは15元(≒55円)で近場は行けてしまう。先の新幹線もものすごく安い。

食材やレストランはピンきりですが、日本と同じようなものが日本と同等の値段で買える&食べられます。

旬のキャベツは大きくてシャッキシャキのものが1玉45元(≒160円)、ラーメンも本格的なお店が800円くらい。シンガポールで同じようなラーメンを食べるなら2倍はする。

何より一番嬉しいのはお肉の薄切りがどこにでも売っていること!
タイ、シンガポールには薄切り肉はローカルスーパーには売っておらず、日系スーパーや特定のお店に買いに行かないと買えません(あっても冷凍&においがする)。

台湾はどのスーパーに行っても薄切りがあって種類も豊富、、(嬉涙)

日本からの輸入品も安く、食料品も物も1.5倍くらいの値段で買えます。中には同等の値段のものもあるし、ユニクロ、無印などのセール品は日本より安く買えたりする!

また酒税が安いため、プレモル、エビスなどが日本より安い値段で売ってます!

しかし、物価は上がり続けているそうで、台湾の収入ベースで見ると物価は高いとのこと。

収入は時給の最低賃金が158元(≒570円)、初任給は35,000元(≒126,000円)ほど。日本よりかなり低いですね。
参考:
【「台湾市場クイックリサーチ!」台湾ってどんな国ですか?政府系サイトで台湾市場を調べる!- applemint】
【数字の台湾(2019-11-11)サラリーパーソンの72.3%、「来年は給料上がらない」- Radio Taiwan International】

また驚いたのがタイのように物乞いの人が街の中に普通にいること。貧富の差は大きいと感じます。

イメージとのギャップに一番驚いたことでした。

袋の有料化が徹底されている

めちゃくちゃ徹底されています!パン屋さん、本屋さんですらもらえない!(紙袋なら入れてくれたりします)タピオカミルクティー屋さんでも袋はもらえず、カップケースを持参しています。

もらえるのはお弁当屋さんと市場で買い物をしたときくらいかも。

袋は1〜5元(≒3.6〜18円)。
有料袋はしっかりしていて使い回せます。

厳しすぎない!?と思ったら法律で決まってた。
参考:【2018年よりレジ袋の提供禁止範囲拡大へ - TAIWAN TODAY】
違反すると罰金、、!

またストローももらえる確率が低いです。もらえても紙ストローであることが多い(紙の味がするから苦手…)。

ゴミの分別も細かく、今までとっても大雑把な国だったので、慣れるまで少し時間がかかった(^^;)

個人商店が多い

台北101や若者の集まる街はこれに限りませんが、こんな景色が多い。

自分で商売をしたい人が多いのか?個人商店がとても多いように感じます。

しかも美容院、車・バイクの修理屋さん、カフェ、ドリンクスタンドがめちゃくちゃ多くてかぶりまくっている。そんなに需要があって儲かるものなのか、、?

また店舗が狭いので、1階はレジと商品少しで2階に売り場があるようなお店も多く、ベビーカーではちょっと大変。

あとはなぜか街の至るところにゲーセンがあります。
ゲーセンといっても置いてあるのはほぼUFOキャッチャーですが中にはワニワニパニックやピンボールなんかもあって、1回10元(≒36円)で遊べちゃう。

セブンとファミマ多すぎ

タイもセブンは多かったけれど、それ以上かも。台湾のセブン&ファミマはキレイで広いお店も多く、さらにどの店もイートインスペースがあります。
小さなカフェ並にイートインスペースがあるところも。

あとは日系の飲食店もたっくさんあって、はま寿司、スシロー、リンガーハット、コメダ、赤から、風来坊、すき家、ドトールまで!そしてモスがやたら多い。

カレー(咖哩)、おでん(関東煮)、さつま揚げ(天婦羅)なども浸透していて、もう日本のようです。

食べ物について

東南アジアなみにフルーツが豊富

フルーツ天国のタイ、世界各国のフルーツが楽しめるシンガポールでも堪能してきましたが、台湾も想像以上にフルーツが豊富で驚きました!

マンゴーかき氷が有名くらいの知識しかなかったのですが、、釈迦頭に生ライチ、インドナツメにチョンプー(レンブ・蓮霧というらしい)まである!東南アジアと変わらぬ豊富さ。

台湾に来てから食べた果物たち↓
どれも実が大きくてビックリ!

あと美味しくて驚いたのがバナナ!
濃厚でお上品な味。ちょっとクリーミー。長男の朝ごはん、次男の離乳食に大活躍です。

元々日本統治下の台湾で日本人好みに品種改良されて輸出されていたのだそうで、美味しく感じるわけだ。

気候上、フィリピンよりも収穫までに時間がかかりじっくり成長するため、味・香りが濃くなるそう。
参考URL:
【Wikipedia - 台湾バナナ】
【台湾産バナナについて - 船昌商事株式会社】

タイとシンガポールのフルーツについては下記の記事でまとめているので良かったら(^^)↓特にタイは台湾と共通するフルーツが多いです◎

タイのフルーツ記事▽
シンガポールのフルーツ記事▽

味が薄い

台湾の料理は味が薄いです。正確には塩気が少ない。

甘みや八角、ニンニクなどの香りが強いものは多いけれど、塩気が足りないんです!

台湾といえば小籠包!ですが、小籠包は上海発祥の中華料理。台湾で食べる飲茶も炒飯も餃子も、大人気の火鍋も中国から渡ってきた料理で台湾料理ではありません。

台湾料理はどんなものかというと代表格は魯肉飯(ルーローファン)。
日本人にもよく合う味付けで人気です。確かに美味しいんだけれど塩気弱めで甘みが勝つ。お醤油たらしたい。笑

青菜炒めやスープなども非常に優しい味。油は多いのであっさりではないのです。

台湾料理がたくさんのっている台鐵弁当(駅弁)などのお弁当は味がしっかりめで美味しいです(八角の香りは強めですが)。

逆に台湾の人からすると日本料理はしょっぱすぎるよう。スーパーに売っているお味噌は白味噌&信州みそばかりと書きましたが、それも塩味が薄く、甘みがあるからなのかなと。

こっちで売っているカルピスやペプシなどの飲み物も味が薄くて、好みに合わせて作られているのでしょうか?カフェのラテもマイルドなものが多く、苦みしっかりめなお店は少数に感じる。

台湾では日本のラーメンが大人気なのですが、これも台湾人の舌に合うようにデフォルトは薄いです。日本人には全然物足らないので、「濃い」味の選択必須です!

人々について

華僑の人はやっぱり子どもに優しい

はじめは怒っているように聞こえた中国語も慣れてきました。

基本は接客時でも真顔&微笑みがないことが多いですが笑、赤ちゃんを見ると「很可愛喔〜!(かわいいねぇ)」と声をかけてくれるし、通りすがりの人たちがニコニコと手をふってくれる。電車やバスでも本当によく席を譲っていただきます。

抱っこひもをしていて靴紐がほどけているのに気付いた方がわざわざ靴紐を結んでくださったこともあったり。涙

お出かけしてヘトヘトなときに優しさに触れると心が元気になります。

お昼寝が強制

台湾にはお昼寝文化があります。

長男は今中班(年中さん)ですががっつりお昼寝タイムがあります。お布団(寝袋みたいなやつ)が園に置いてあります。

ローカル小中学校でも昼ごはん後にお昼寝タイムがあるそうで、さらに、それは社会人になっても続きます。夫の会社でもお昼になると電気が消され、机につっぷして寝る人が多いのだそう!

デスクで寝る用の簡易マクラを発見。

なんとも不思議だなぁと思って調べてみると校則できまっているそうな!
参考:
【第34回 台湾人の昼寝習慣 - ワイズコンサルティング】
【台湾の小中学校では昼寝が義務 - Livingくらしナビ】

長男はお昼寝の時間がキライで、理由は寝れなくても喋れないし目を開けていても怒られるからだそう。先生厳しいな、、と思っていたのでようやく合点しました。記事を読むと中医学の観点から決められているそう。

幼稚園の先生曰く、台湾班の子はお昼寝できていて日本班の子は寝れない子が多いみたい。習慣でこうもハッキリ分かれるのですね〜。これも日本にはない独特の文化。

日本語話せる人多すぎ

バスで隣になったおばちゃんも靴屋さんで出会ったおじいちゃんもコンビニの店員さんも、日本語を話せる人が多くてビックリします。

75歳以上の方なら日本統治時代の方もいるので日本語がお上手なのも分かるのですが、若い人まで日本語を話せる人がそこら中にいるんです(当然レベルに差異はありますが)。

理由は台湾のケーブルテレビで日本のアニメやマンガ、ドラマ、アイドルなどが放送されていて、そこから興味を持つ人が多いようです。日本番組専用チャンネルが3つあって、バラエティ番組まで中国語字幕で放送されてます!

アニメチャンネルではドラえもん(哆啦A夢)やアンパンマン(麺包超人)などが中国語吹替で毎日放送されているし、スラムダンク、ワンピースなどもかなりの認知度。

また、外国語選択として日本語も人気。長男の幼稚園でも週2回日本語レッスンがあり、お父さんお母さんどちらも台湾人の子たちも日本語を一緒に勉強しています。

先日仇份に行ったときには、写真スポットで長男に「おばちゃんが写真撮り終わるの待ってるの〜」と話していると、去り際におばちゃんから「すみません〜」と会釈されて気まずかった(^^;)

お店でも郵便局でも遊び場でも日本語を多少話せる人が誰かいてかなり助けられています。

それでも中国語ができないとタピオカすら注文できないので四苦八苦しておりますが(^^;)

*

以上、台湾にきて驚いたこと、知らなかったことまとめでした!

まだ住み始めて1年も経っていないので今後も台湾のことを知っていきたいです(^^)
(文中の金額は1元≒3.6円で計算しました)


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