台北の有名な温泉地、北投(ベイトウ/Běitóu)。
温泉ホテルがたくさんあり、あの老舗旅館、加賀屋も進出しています!
日本一と名高い加賀屋が分館(台湾の日勝生グループと提携)を出しているなんて、初めて知ったときは驚きました。
また温泉以外にも名物観光スポットがたくさんあり、2011年にはミシュラングリーンガイドで三つ星観光地に選ばれています。
ここ数年で様々な場所が整備されたという北投は、キレイでありながらどこも歴史が古く、整っているのに趣深い、魅力的な街。
今回は実際にまわってみた観光スポットを写真多めでまとめてみました!
アクセス
中心部から電車で約40分とアクセス抜群な北投。北投の観光地は駅前から続いているので電車でのアクセスが便利。
MRTレッドライン(淡水信義線)で新北投駅(シンベイトウ/Xīnběitóu)を目指します!
中山駅を起点とすると全部で12駅。 (クリックすると拡大します)
新北投駅の一つ手前、北投駅で乗り換えとなります。
一度降りて「新北投」行きのホームへ移動。
乗り換えた電車は観光列車となっていて、温泉地らしい素敵な内装。乗車時間約2分で到着です。
到着したら1番出口へ。
改札を出てすぐ右手にインフォメーションセンターがあり、地域別のオシャレな無料情報誌(もちろん北投も)が置いてあるので是非もらうことをオススメします。
ではここから訪れた4ヶ所の観光地と、最後にオススメカフェについて書きます(^^)
新北投駅前の手湯と駅舎と週末マーケット
新北投駅を出てすぐ右手に「七星公園」という公園があります。ここで、足湯ならぬ「手湯」、1916年にできた木造駅舎や電車、そして週末には手作り市を楽しむことができます。
新北投駅の構内からすでに駅舎が見えます。
1番出口を出てすぐ右手。
公園の端にあるのは足湯ならぬ手湯!
足湯じゃないから気軽にサクッと楽しめます。
北投温泉では3種類の泉質があり、北投のホテルの多くは白硫黄泉なのですが、この手湯は青硫黄泉。
ラジウムが含まれている青硫黄泉は全世界でも日本の秋田県・玉川地区と台湾の北投区でのみで産出されている非常に珍しいもの。
そして旧駅舎を囲うようにしてやっていた週末マーケット。
スイーツ、服、革製品、似顔絵など手作りのお店が集まっている今どきなマーケットでした。
毎週末やっているようですが、日によって内容が異なる様子。詳細は新北投車站HPへ。
中央にあるのが新北投旧駅舎。1916年にできたものだそうです。
1988年台鉄淡水線の廃線に伴い台湾民俗村に移築されたものが、北投地区の人々の熱意により2017年にまたこの地に戻ってきたのだそう。
明り取りの窓や花の透かし彫りがとっても素敵(^^)
駅舎の中はギャラリーとなっていて、駅舎の建築方法や当時の北投の様子などが無料で見学できます。
凝った紹介パンフレットがいくつも置いてあって、力が入ってる!
お土産コーナーもあって、↓
木製のお弁当箱(駅舎の絵入り)がかわいかった。
駅舎の奥は駅のホームとなっていて線路と共に電車の展示があります。
こちらは1969年に日本から輸入された車両で、2019年に増設された展示。
車内は新聞形式や映像での展示があり、レトロな内装を楽しむことができます。
ちなみに催し物のない平日はこんな雰囲気でした↓
芝生が広いのと、線路もあって割と楽しめます。奥の方では遊び場の工事が行われていたので、完成したら子連れにさらに嬉しい場所となりそう。
--------------------施設情報--------------------
名前:新北投車站(Xīnběitóu chēzhàn)
住所:台北市北投區七星街1號(MRT新北投駅道路の南側)
時間:火曜〜木曜 10:00-18:00
金・土・日 10:00-20:30
休み:月曜日
金額:無料
HP:https://www.xbths.taipei/
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リゾート旅館のような外観の北投図書館
新北投駅前から歩いて3、4分行くと木々に囲まれたリゾート旅館のような建物が見えてきます。それが台北市立図書館北投分館、通称北投図書館です。
新北投駅1番出口を出ると道路が3,4方向へ延びているのですが、大戸屋と北投公園の看板を見つけたらその間の道(中山路)を進みましょう。
白い矢印方面です。奥には加賀屋の看板も見えます。
緩やかな坂道を歩いていくと右手に気持ちのいい遊歩道があり、図書館が見えてきます。
図書館の外観はこんな感じ↓
オシャレ〜!
解体時にはすべて再利用できる材料で作られたエコ建築で、他にも太陽光発電、屋上緑化、雨水利用などに取り組んでいるそう。
またこの図書館はニューヨークのウェブメディアFlavorwireで「世界で最も美しい25の公共図書館(2012年)」、旅情報サイトWhen On Earthで「最も素晴らしいグリーンビルディング10選(2015年)」と紹介されたことでも話題となり、その後も様々なメディアで取り上げられているそうです。
▷【The 25 Most Beautiful Public Libraries in the World - flavorwire】
▷【10 Coolest Examples of “Green Buildings” - When On Earth】
入り口はベランダ側にはないので、橋を渡って裏手へ回ります。
橋からは川が見えて温泉の硫黄のにおいが!この川、温泉なんですよ〜(^^) 地獄谷から続く温泉です。
図書館内に入ると、階段が吹き抜けとなっていて、日の光りがよく入ってきます。階段の脇はイスになっており、くつろぎながら本を読む人たちも。
素敵なのがこのベランダ!
とにかく気持ちいい〜。
窓やドアが開いていますが、こちらの図書館、エアコンがついておりません。この軒先も暑さを軽減するためのもの。
エコだけど、台湾の酷暑でもエアコンなしで過ごせるのだろうか、、?
全部で3階建ての北投図書館ですが、地下・1階と2階とでは雰囲気がかなり違います。
2階は天井も木造で、とてもいい雰囲気。椅子があちこちにあるので心地よく本が楽めそう。
地下は児童書コーナー。少し分かりにくいですがエレベーターもありました。授乳室も地下にあります。
中は普通に稼働している図書館。地元の方が大勢利用されているので、静かに見学しましょう(^^)
--------------------施設情報--------------------
名前:台北市立図書館北投分館(北投図書館:Běitóu túshūguǎn)
住所:台北市北投區光明路251號
時間:火〜土曜 08:30-21:00
日・月曜 09:00-17:00
休み:祝日、毎月第一木曜日
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和洋折衷建築が素敵な北投温泉博物館
北投図書館のすぐ隣の敷地には木々に囲まれたハイカラな建物があります。それが、北投温泉博物館です。
外観はこんな感じ↓
1階はレンガ造り、2階は和風建築となっていて、それが見事に馴染んでいるのが素敵すぎる、、!
設計は総統府や台南州庁など多くの官公建築を手掛けたことで知られる森山松之助さんという方。
お屋敷のようなこの建物は、日本統治時代の1913年に建設された元公衆浴場。現在は博物館となっています。
1階には当時の浴場が、2階には畳の和風広間が修復され、公開されています。その他、北投温泉に関する歴史や資料の展示も。
温泉博物館も入り口は正面にはなく、駅から続く坂道側にあります。
2階から入るって面白い。
中に入るとすぐにある畳の大広間!↓
開放感がすごい!
こちらは当時お風呂上がりの休憩、食事、囲碁などに使われた場所だそう。風通しがよく、景色もよく、とっても気持ちのよい空間でした。
大広間を斜めから見た図。この和洋折衷の絶妙なバランスにうっとり。
1階へ降りると浴場施設が見学できます。
こちらは女性・子供用のお風呂(男性用に比べて随分小さめだった)。
奥へ進むと男性用の大浴場↓
こちらは立ち湯だったそうな。
周りの装飾が本当に素敵で、
アーチ型の列柱や、
アーチ型の廻廊、ステンドグラスと古代ローマな雰囲気で、2階とのギャップに痺れます!
その他、北投石(ホクトライト)という貴重な大きな石の展示もあります。
北投石とは、北投渓滝の川床にある石の表面で結晶化した鉱石のこと。ラジウムが含まれている大変貴重なもので、天然記念物です。
1cmの結晶を作るのに120年(!)もかかるそうで、展示されているこの巨大な鉱石はかなり珍しいものなんだそうな。
他に映像部屋などもあり、無料なのにかなり楽しめます。
--------------------施設情報--------------------
名前:北投温泉博物館(Běitóu wēnquán bówùguǎn)
住所:台北市北投區中山路2號
時間:火〜日曜 09:00-17:00
休み:月曜日、祝日
金額:無料
HP:https://hotspringmuseum.taipei/Default.aspx
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翡翠のような色合いがキレイな地獄谷
地獄谷といえば北海道の登別や九州の地獄めぐりが頭に浮かびますが、ここ北投にも地獄谷があります!先程の温泉博物館から歩いて6、7分の場所。歩道が狭くなっていくのでお気をつけて。
中山路ではなく一本南側(図書館の入り口側)の光明路を歩けばこんな癒やし景色も。
なお、2013年より温泉博物館から上流の一部区間(熱海大飯店辺りまで)は北投石保護区となっていて、川へ入れば処罰、罰金対象です。
保護区以外の下流の方でも、近隣の温泉や家からの汚水が混ざっているので入らない方がいいとの注意書きを見ました。
保護区の辺りにもホテルはあるけど、大丈夫なのかな、、?
さて、奥へ奥へと歩いていくと左手に「地獄谷」の看板があり、細い道を進んでいけば到着です。
奥にはもくもくと湯気が!
周辺は熱気と硫黄のにおいが充満しています。
90℃の高温温泉が湧き出す谷。じーっと見つめているとポコッ、ポコッ、と湧き上がってくる様子が見えます。
温泉の色は翡翠のような淡いキレイな緑色をしている青硫黄泉(手湯と同じ)。ラジウムを含んでいて、療養やリハビリに効果あり。
昔はこの湯で観光客自身がゆで卵を作ったりしたそうですが、火傷を負う人が相次ぎ(そりゃそうだ笑)、また汚染が進んだため、1993年より市によって管理されることとなったそう。
でも安心してください。地獄谷の入り口に屋台があり、温泉卵がちゃんと買えます。
温泉とうもろこしまで。
お塩付き。美味しかったです!
--------------------施設情報--------------------
名前:地獄谷(dìyùgǔ)
住所:台北市北投區中山路30號之10號
時間:09:00-17:00
休み:月曜日
金額:無料
温泉卵 3個で50元
HP:臺北市北投區公所 > 自然生態特色 > 地獄谷
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以上、北投で行ってみた観光名所でした!
一点注意点は、エアコンのない建物が多く、また地獄谷は元々かなり熱気があるので、暑い時期は熱中症に十分お気をつけください!
台湾の夏はおそろしく暑いので、涼しい時期の方が断然オススメです。
最後に新北投駅前で休憩したオススメカフェについてで終わります↓
新北投駅前のカフェ「拾米 TO GO」
次男が寝て、私たちも歩き疲れたので駅前でカフェに入ったのですが、コーヒーもケーキも美味しかったです(^^)SheMe TO GO(拾米 TO GO)というお店。
場所はここ↓
新北投駅から歩いて徒歩2分、北投公園の入り口目の前です。
こじんまりしたお店で、土曜の15時頃の利用でとても賑わっていました。
メニューは豊富で、コーヒー、ケーキ、クラフトビール、ワンプレートごはんなど。何でも、それぞれ共同経営で提供されているそうな。
アイスラテも美味しかったし、特に美味しかったのがチョコレートシフォンケーキ(160元)!
シフォンなめらかふわふわ、クリームにお酒が含まれてて、大人なチョコレートクリーム。1ホールいけるくらい美味しかったです。
ブラウニーはふわふわ系のさっぱりブラウニー。甘さ控えめでした。
駅への道の途中にあるので休憩にちょうどいい場所だと思います。
--------------------お店情報--------------------
名前:拾米 TO GO(shí mǐ)
住所:台北市北投區泉源路12號1F
時間:07:30-22:30
休み:不定休
金額:最低消費金額 150元/人
HP:http://www.sheme.tw/
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以上、北投観光についてまとめてみました!
他にもまだ行ってみたい場所があるので、訪れた際には更新していきます(^^)
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