華僑の多いシンガポールの新年は1月1日ではなく、その約1ヶ月後の旧正月(チャイニーズニューイヤー)。
旧正月期間中はお休みの店も多く街は静かなのですが、クリスマスが終わった年末頃から旧正月直前まで大いに盛り上がります。街も商品も食べ物もとにかくなんでも赤!に染まる様子をまとめてみました(^^)
街の様子(旧正月期間中)
まず旧正月期間中の様子を。中秋節同様、毎年日にちが異なります。2019年は2月4日〜6日でした。中国や台湾では旧正月は土日も合わせて一週間以上あるけれど、シンガポールでは他の民族への配慮のためか?短め。ちなみに年末年始は1/1のみ祝日で2日から普通に仕事が始まっていました。ただ、ローカル学校は12月はまるまるお休みだし、夫の会社もクリスマス以降はお休みにしている人が多かったです。
旧正月期間中はスーパーまで閉まるし本当にどこもやっていないというのをネットで見ていたのでどれほど閉まるか不安でしたが、、
翌日のオーチャードにて。サイゼリヤもやっていました。
オーチャードセントラルの東急ハンズはお休み!
フェアプラやコールドストレージなどのスーパーは見た限り営業していましたが営業時間が少し短かったと思います。
デパートや大きなショッピングセンターは開いているけど、商店は基本お休みな感じでした。
ホーカーもお休み。旧正月前にチョンバルマーケット上のホーカーへ行くと、何日までお休みするよと張り紙が各店舗に貼られていました。
観光地化しているホーカー(マックスウェルなど)やチャイナタウン、クラークキーなどは開いているお店もあるようですが、それもやはり店主さんの予定次第な気がするので、行きたいお店がある場合は要事前確認です⚠
よって旧正月期間の旅行はあまりオススメしません。
街の様子(年明け〜旧正月前)
チャイナタウン大通りに現れる巨大干支動物。目がチカチカスル!
別の日に行ったチャイナタウンのお寺。
【シンガポール仏牙寺龍華院 - Wikipedia】
引きで見ると千と千尋のお風呂屋さんにも見えるこの建物。ライトアップする夜の外観が人気です。
コンドやホテルの玄関ではオレンジの植木もよく見かけました。
それからキンカンの木も。
参考URL:
〇【特集--花市やイベントで迎える香港の旧正月 - 香港ポスト】
〇【春節の飾り - China HIGHLIGHTS】
あと植物でよく見たのがコレ↓
「銀柳(ネコヤナギ/Pussy Willow)」というそうで、「銀柳(インリョウ)」の音が古代中国に使われた金銭「銀両」の発音に似ていることから財を招くとされているそう。
【台北市の花市、旧暦年末商戦好調- Radio Taiwan International】
新春パッケージ
商品のパッケージもこの時期限定の旧正月エディションになっていました。春節は中国、台湾、香港を筆頭に、シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ等々アジア諸国で祝われるため市場がでかく、大事な商戦期!
2019年は中国内の小売・外食産業を合わせて1兆元以上の売り上げがあったそう!
【春節連休の中国小売外食産業、売り上げ16兆円突破―中国メディア - exciteニュース】
コカ・コーラも、
スタバも、
m&mも、
キットカットも、
コーンフレークもカールスバーグも、、
世界的な企業がこぞって春節パッケージとなっていました。
また旧正月前はスーパーの食品や生活品がセールだらけで、まとめ買いをするとお得になるものが多かったので、我が家もたくさん買い物しました(^^)
お正月の食べもの
スーパーに売っている食べ物もちょっとおめかししていたり、いつも目立たないものがクローズアップされたりしていました。ザボン(ポメロ)↓
「大吉大利:幸運を祈ります」という意味合いがあるそうで、シンガポールのお正月料理「魚生(ユーシェン)」にも入っています。
ニンニク↓
あと、とにかくよく目にしたのがアワビの缶詰↓
一番目にしたのはパイナップルタルト!
パイナップルは福建語で「黄梨」と書き、その音が「旺来:喜びが来る」の音に近いことから縁起物とされているそうです。
台湾でもパイナップルは同じように縁起物なのですが、中国や香港では違うそう。台湾では「鳳梨」と書き、シンガポールでの発音と同じですが中国・香港では「菠蘿」と書き、音が異なるため。
シンガポールも台湾も福建省出身の移民者が多いんだそう。つながってるなぁ。
参考URL:
〇【第41回 台湾だけじゃない! マレーシアでも発見したパイナップル菓子 - NATIONAL GEOGRAPHIC】
〇【台湾ではパイナップルは縁起物|中国語方言 - 年 年 有】
デパートには特設会場が設けられ、パイナップルタルト以外にも様々なスナックが売られています。
我が家もひとつ買ってみました。
お花みたいな形がかわいい。
また、この時期にはレストランでもニューイヤー限定メニューが出ていたりします。
場所はココ↓
ジューシーなチャーシュー&パイナップルが意外と合っていて美味しかった◎
アンパオ(紅包)
中華圏にもお年玉的な文化があり、それを贈ったりもらったりします。アンパオは福建語で、中国や台湾ではホンバオと発音します。日本のお年玉と異なる点は「あげる人」と「金額」。日本だとあげる相手は自分の子供や親戚の子くらいですが、アンパオはお世話になっている人なら結構誰にでもあげる印象。
子供、年配者、独身の男女が本来あげる人だそうですが、会社の部下、コンドのスタッフさん、習い事の先生、幼稚園バスのアンティー(バスの付添女性)&ドライバーさん等々、、幅広し。
そして金額は少額。「福のおすそ分け」という気持ちの方が大きいのか、人数が多すぎるからなのか?2〜20ドル(≒160円〜1,600円)くらいが一般的のよう。「死」と同音の4を避けた偶数を包むのがルール。
私は幼稚園バスのアンティ&ドライバーさんに8ドルずつ渡しました。ただマレー系の方たちなので「え、くれるの!?」といった反応でしたが。笑
参考URL:
〇【「アンパオはお年玉ではない?」- AsiaXウェブサイト】
〇【シンガポールの豆知識FILE4 - シンガポール日本人会】
〇【旧正月~お年玉の習慣アンパオについて - Singapore Style ~もっと知りたいシンガポール通信~】
この時期は銀行へ新札を求めて長蛇の列が。アンパオ用の袋が銀行でももらえるのですが、その袋が凝っていてとってもオシャレでした!
この習わしを知らず、前夜にママ友から聞いて慌てて2ドル×8枚を準備したのですが、銀行からたくさんもらっていた袋が家にあって助かった、、!
幼稚園からはオレンジを2つとコイン型のチョコを2つ、赤い袋に入れて持って帰ってきました。
日本のお正月は、神様や長寿、豊作を願うものが多いのに対し、中華圏はお金関連の願い事が多いですね。笑
スーパーにはみかんがズラァァァ。
夫の会社ではライオンダンスをしにきた獅子舞さんにアンパオと共にみかんを2つ置いておくと、獅子舞の口の中でこのような形にむいてみかんを戻されたそう。
ライオンダンスもこの時期は引っ張りだこ。荷台に獅子舞を乗せたトラックをよく目にしました。旧正月が終わったあとも、バックミュージックであるシンバルの甲高い音が家にいてもよく聞こえてきました(結構うるさい笑)。
以上、シンガポールの旧正月についてでした!
旧正月を体感したのは初めてでしたがとっても楽しかったです(^^)
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